武漢は、東経113度〜115度、北緯29度〜31度の間にあり、中国大陸の内陸、湖北省の東部に位置しています。東西に134km、南北に155km広がるその形は、まるで西から東に向かって飛ぶ美しい蝶のようです。
地形は残丘性河湖沖積平原に属しており、数え切れないほどの湖沼と、亀山、蛇山、洪山、磨山、珞珈山など数十の山を有しています。全市は現在、江岸、江漢、Qiao口(石編に喬)、漢陽、武昌、洪山、青山、東西湖、漢南、蔡甸、江夏、黄陂、新洲の13行政区に分かれており、総面積は8467平方キロメートルに及びます。現在武漢市の人口は800万人を超えており、長江中流域における最大規模の都市となっています。 北回帰線の北側に位置する武漢は、亜熱帯湿潤気候に属しており、冬が寒く夏は暑いという四季のはっきりした気候特性を有しています。また武漢市の市樹は活きた化石とも言われる水杉で、市花は歳寒三友の一つである梅の花です。
武漢市は長江中流域の、長江と漢水が交わるところに位置し、武昌、漢口、漢陽(武漢三鎮)の三鎮鼎立を軸とし、俗に江城と呼ばれています。また武漢市は湖北省の省都であり、中国中部における重要な中心都市として、また長江中流域における巨大都市として、全国の重要な工業基地および交通・通信の中枢の役割を担っています。